ファイナルファンタジー6 低歩数攻略

第5章
あとがき


注:これは8976歩版の後書きです。8486歩版の後書きは下にあります。

5.1.あとがき

これにて低歩数攻略は終了です。いかがだったでしょうか。

この低歩数攻略は低レベル系の特殊攻略と比べるとかなりマイナーなプレイでして、私が知る限りではこれに挑戦した人は私以外では多く見積もっても一桁しかいません。
私が今回発表したこの攻略法は、そのうちの1人であるAsroさんの攻略を参考にさせて頂いています。
具体的に言うと、Asroさんの執筆した「FINAL FANTASY VI 低歩数クリア」(東京大学ゲーム研究会会誌11号Remixに収録)を参考にさせて頂いているという事です。
で、さらに言うならばAsroさん執筆の攻略法と私の攻略法とでは、実に7割ほどの部分で内容が重複してしまっています。言い訳になってしまいますが、彼が低歩数攻略をした時点で、既に攻略は大体完成してしまっていたという事なんです。
私のやった事は、彼の攻略をベースにして全行程をじっくりと検討し、ほんのわずかだけ残っていた隙というか歩数を縮める余地を突いたり、他の方の攻略を部分的に取り入れたりしたくらいです。

(…それでも見落としてしまいましたがね。なんでベクタの屋内だけテレポ使えるんですか…)

ちなみに、Asroさんはレベル99まで上げており、なんとブラッドソードなしで攻略しています。猛者です。
ブラッドソードがないとがれきの塔での戦闘の難易度が暴力的に上昇する(と思う)ので、苦しい戦闘が大好きな方はぜひともチャレンジしてみてください。

妄想が大爆発したコラムにも少し書きましたが、どう贔屓目に見ても歩数を縮める事には大した意味はないです。せいぜい「やりこみじいさん」に表示された歩数を見て悦に入るぐらいでしょう。
筆者の「やりこみじいさん」は2005年4月現在でこうなっています。↓

 歩数TIMEギル
ベスト89763:519999999
ワースト343469999:99

※各キャラクターに関しては、ガウの低レベルと素早さ以外は全てやってあります。

最多歩数は時間があまりにもかかりすぎるので更新する気はありません。
望みがありそうなのはベストTIMEで、こちらはちゃんと検討すればあと数分は縮まるかな〜とか思っています。ただ、本当に限界を目指そうとすると難易度が高いというか確率勝負になるというか、お手軽に出来る物ではなくなってしまうのでなかなか厳しい物があります。

あ、低歩数攻略はかなりお手軽な部類に入りますよ。 レベル6×3攻略を10とすると、だいたい2〜3くらいの手間・難易度で達成できます。


5.2.更新…?


コラム:踊り子とメイドの暗闘

ナージャ「みなさん、こんにちは〜。低歩数攻略、どうでしたか?普通のプレイではまずお目にかかれない、驚異的なショートカットが目白押しだったよね!」
ローズマリー「まあ、歩数を縮める以外には何の役にも立たないけどね」
ナージャ「あなたねえ…。いきなりそれはないでしょ。さすがアニメ史上最悪の悪役と言われるだけの事はあるわね」
ローズマリー「余計なお世話よ。それよりこのコラムは何なの?もう攻略終わってるわよ」
ナージャ「そうそう、実はもうちょっと歩数縮まらないかな〜と思って相談しようかと…」
ローズマリー「ふ〜ん。ベクタのテレポで更新されたのがよっぽど悔しかったみたいね。何かネタがあるのなら聞いてあげてもよろしくってよ?無駄だと思うけど」
ナージャ「何とでも言いなさいよ。1歩でも縮まれば私の勝ちなんだから」

ROUND1:干し肉

ナージャ「じゃあまず、干し肉から行ってみましょうか」
ローズマリー「まあ最初はやっぱりそれでしょうね。獣ヶ原に着くまでに干し肉が手に入ればモブリズに行く必要がなくなって歩数を大幅に縮められるし。でもオルトロス(レテ川)は持ってないわよ?」
ナージャ「やっぱりダメ?攻略本(*)にもモンスター図鑑にも書いてあるのに〜」
(注*)ファイナルファンタジーVI[完全攻略編](NTT出版)
ローズマリー「ダメね。あれは攻略本が間違っているから期待しない方がいいわよ」
ナージャ「じゃあ、ブラッドファングはどうかしら?ちゃんと干し肉を落とすわ」
ローズマリー「は?あいつはコーリンゲン周辺のモンスターでしょ。行けるのは獣ヶ原より後よ」
ナージャ「でも、コーリンゲンってフィガロの近くでしょ。フィガロ側からでもコーリンゲンにギリギリ一番近い場所を歩いていればブラッドファングが出てくれるかな〜って…」
ローズマリー「そんなわけないでしょ。試してみれば分かるけど、フィガロ側のモンスターしか出ないわよ」
ナージャ「じゃあ、最初にフィガロ城に着いた時になんとか機関室のじいさんに頼み込んでこっそりコーリンゲンに行ってくれるなんてことは…」
ローズマリー「あ・り・ま・せ・ん!とにかく干し肉はモブリズに行かないと手に入らないの。分かった?」
ナージャ「まだあきらめないんだから!直接干し肉を取れなくても、獣ヶ原到着までに魔石のかけらが手に入ればいいでしょう?」
ローズマリー「え?なんでそうなるわけ?まさか…」
ナージャ「決まってるじゃない。魔石のかけらを投げて『ほしにくになるがいい!』でいけるわ。ラグナロックが出る確率は低いけど、出てしまえばメタモルフォース自体の成功率は高いんだから」
ローズマリー「なるほど、完璧な作戦ですねー。不可能だという点に目をつぶればだけど
ナージャ「くッ…。なんてイヤな言い方をするのよ。でも本当に不可能だと思っているのかしら?」
ローズマリー「思っているわよ。大体魔石のかけらをどうやって手に入れるつもり?」
ナージャ「魔列車の亡霊が落とすわよ。攻略本にちゃんと書いてあるもの。ギリギリ獣ヶ原の直前で手に入るし、ラッキーよね」
ローズマリー「…」
ナージャ「ちょっと、なんでいきなり黙りこくるのよ」
ローズマリー「あなたは次に、『まさかまた攻略本が間違っているんじゃ』と言う…」
ナージャ「まさかまた攻略本が間違っているんじゃ…ハッ!」
ローズマリー「まったく、哀れすぎて慰めの言葉も見つからないわね。第一、亡霊が落とすのはハイパーリストに決まってるじゃないの。こんなの常識よ、じょ・う・し・き♪」
ナージャ「ムキーッ!わざわざ語尾に音符を付けて言わないでよ!まだきっと他にある!魔石のかけらを手に入れる可能性は…」
ローズマリー「だから無いって言ってるでしょ。崩壊前だと、魔石のかけらは封魔壁への洞窟・プリン(盗む)・眠れる獅子(盗む)・親衛隊(落とす)でしか手に入らないわよ。言うまでも無いけど全部獣ヶ原よりも後ですからね」
ナージャ「うぅ〜、ダメかぁ〜。イケると思ったのに〜」
ローズマリー「哀れな踊り子、ここに朽ちるって感じかしらね。あなたにふさわしい最期ね」
ナージャ「まだ干し肉が終わっただけでしょ。チャンスは他にもあるわよ」
ローズマリー「そうこなくっちゃ潰しがいがないわ。何でもいいから言ってみなさい」

ROUND2:テレポ

ナージャ「テレポをもうちょっとうまく使えないかしら」
ローズマリー「でもテレポって基本的に町じゃ使えないし、ダンジョンでもイベントで一時的に拘束される事がある場所だと軒並み使えないわよ。それくらいは分かってるでしょ」
ナージャ「まあそうなんだけどね。テレポ使えるのに使ってないのってコルツ山くらいしかないか。なんとか使えないかな?」
ローズマリー「あそこはただ通過するだけじゃないの。テレポしても戻されるだけよ」
ナージャ「でもでも、FF6って全滅しても経験値が残るわよね。その時にもしも『コルツ山に入った場所』の情報が残っているとしたら

コルツ山の中でセーブ→バルガス倒して出口へ→出口からコルツ山に入り直して全滅→セーブポイントに戻ったら即テレポ→一気に出口へ

…って事が可能に!」
ローズマリー「可能じゃないわよ。大体それじゃマッシュの出番がなくなるじゃないの」

ROUND3:イベント

ナージャ「もうこうなったらイベントでの強制移動を利用して歩数を縮めるしかないわ!」
ローズマリー「いや、基本でしょ基本。それこそ一番最初に研究され尽くしているわよ。更新の余地なんかありませ〜ん」
ナージャ「どこかに見落としがあるかもしれないでしょ。いいやきっとあるわ!」
ローズマリー「…まあ、そのゴキブリのようなしぶとさは賞賛に値するかもね。で、本当に何かありそう?」
ナージャ「ん〜〜〜。
魔導研究所を突破した後、一時的に飛空挺を自由に動かせるわよね。この時にサマサに行ったらどうかしら?」
ローズマリー「村人全員、まともに口を利いてくれないわよ」
ナージャ「じゃあ西の山へ…」
ローズマリー「洞窟の入り口が塞がっているけど?」
ナージャ「じゃあ崩壊後にはもう何も望みはなさそうね。
崩壊後のシド治療イベントはどう?シドが死ぬまで待つのが基本方針みたいだけど、あれって岬に身投げする時にいくらか歩いているみたいだし、実はシドを治したほうが歩数が短くなったりはしない?」
ローズマリー「どうかしらね。一応、魚取り一回だけでシドが完治すれば見殺しにするよりも歩数を節約できる望みはあるんだけど、やってみる?」
ナージャ「う〜〜〜〜〜〜〜〜ん。さすがにそれはムリじゃない?」
ローズマリー「でしょ。他に何かある?」
ナージャ「え〜とそれじゃあ、二ケアからの定期船はどうかしら。あれってイベントで盗賊団に隠れて乗っているから船の奥の方にいるわよね。だから、サウスフィガロについた後に一旦ニケアに戻って、次は普通に乗ればもうちょっと岸に近いほうにいたりして…」
ローズマリー「定期船は何度乗っても立ち位置は変わらないってば。次から次へとよくもまあそんな珍妙極まりない妄想を思いつくわね。頭、大丈夫?」
ナージャ(ブチッ)
あなたにだけはそんな事言われたくないわ!成敗してあげるからそこに直りなさい!」

おわりに

ナージャ「というわけで、8976歩から更新したくて相当いろいろ考えたんだけどダメでした。ううう〜」
ローズマリー「ここまでに書いたネタ、全部実話です。筆者の思いつく範囲ではこの程度が限界でした。まだどこかに抜け道はあるのかしら」
ナージャ「みなさんも、興味があったら挑戦してみてくださいね〜」


5.3.あとがき8486

今回めでたく低歩数攻略はなんと490歩もの大更新となりました。ハレルヤ。

突如発覚したサウスフィガロの兵士すり抜けに端を発したモグタン将軍参戦には、歩数の縮み様とモグタン将軍がらみのイベント及び数々の怪奇現象のおかげで笑いが止まりませんでした。FF6でこんなに笑えたのは初めてだと思います。

もっとも、時が経つに連れて、抜けるキャラクターがよりによって(女神を倒せるフレアを自然修得する)セリスだという事と、その代わりの追加キャラであるモグタン将軍の絶望的な弱さに恐怖が増すばかりでしたが。
結局、モグタン将軍1人では三闘神を倒す目処がつかなかったため、低歩数攻略でありながら崩壊後に4人目を追加させられるという屈辱を甘んじて受け入れる事になってしまいました。あとわずか2歩ではありますが、その壁は狂信者の塔よりも高く、アウザーの腹よりも分厚いです。

崩壊後に参加する4人目は歩数の関係でガウしか考えられず、彼で女神を倒す手段は最初からバニシュ+デスに決めていました。魔法修得値の必要数を考慮しても、これがベストだと思います。
バニシュ+デスを使わない場合、ケアルラやシェルなどが必要になってきます。すると魔法修得値を大量に稼ぐために魔大陸に連れて行かなくてはならないのですが、そうなるとロックを外さなくてはならなくなります。それはすなわち、ウィークメーカーと源氏の篭手が入手不可能になり、鬼神戦が大変苦しくなる事を意味します。
さらに、女神が愛の宣告とクラウディヘブン(8回目被弾時限定のカウンター全体死の宣告)を使う事を考慮すると、攻撃はフレアしか考えられません。しかし、がれきの塔だけで魔法修得値を50も稼ぐのはかなり厳しいのではないでしょうか。

と、思っていたのですが。

ええとですね、今このあとがきを書きながらふと思いついてレベル99ガウで女神と戦ってみたんですが…

『あばれる』ベルモーダーを使うだけで簡単に女神を倒せるじゃねえかあああああ!!!ふざけんなオラァ!

<解説>

「ベルモーダー」

そして、もう一つの脅威である愛の宣告なのですが…なぜか全く使ってきません。代わりにカウンターサンダラを撃ってくれるので回復します。どうして???
私はてっきり女神のカウンターは対物理=愛の宣告、対魔法=サンダラだと思ってたんですが…ひょっとして違うんですか?それともガウの『あばれる』は魔法攻撃扱いなのかしらん。

かなり嫌な結論になってしまいましたが、どうやらガウvs女神戦は魔法修得とか面倒な事は考えずに、『あばれる』ベルモーダーで特攻するだけでいいという事になります。
つまり、私がいろいろ考えてきたガウ絡みの稼ぎ全般も、墜落した飛空挺でカイエンを待ったのも全てムダ。ムダです。ハハ…

でも、攻略記事本文の方は修正しません。バニシュ+フォーパーで押し通します。私は確かにその方法で戦ったのですから。


5.4.夢幻の波は、海神の鼓動


コラム:赤い糸

「ふぅ、やっと終わったよ〜」
ユメイ「お疲れ様、桂ちゃん。でも大きな宿題が残っているんじゃないかしら」
「えーと、それってやっぱり…」
ユメイ「もちろんガウ君抜きで攻略してあと2歩縮める事よ」
「うーん、正直言って全っ然勝てる気がしないんだけど…」
ユメイ「あきらめちゃダメよ桂ちゃん。絶望的であればあるほど、どこかに死角はあるハズよ」
「うまく勝てれば歩数更新だしね。それじゃあまず出来そうな事から調べてみるよ」
 
「じゃあ、とりあえず通常攻撃で戦ってみようか。相手は魔神がいいかな」
ユメイ「女神は愛の宣告があるし、鬼神&ガーディアンは無謀にも程があるものね」
 
(1時間経過)
 
「これは…全然ダメみたいだね。モグタン将軍の通常攻撃で1600くらいのダメージは出るけれど」
ユメイ「魔神のカウンター通常攻撃で5000近く、ブリザガや絶対零度で3000以上もくらうのでは勝ち目はないわ。それにノーザンクロスで凍結させられたらその時点で終了でしょうしね」
「回復手段がエリクサー3個くらいしかないし、力負けしちゃうね」
ユメイ「通常攻撃がダメとなると、他の攻撃方法はアイテムしかないけれど。その中でも低歩数で入手可能なのは…」
「魔石のかけらしかないね。とりあえず投げてみようよ。えいっ」
 
(バハムート召喚・メガフレア。ダメージ9436
 
「えぇ!?」
ユメイ「これは…」
「ユ、ユメイさん?これなら勝てるんじゃないかな!?」
ユメイ「確かに…。メガフレア7回、女神なら5回で沈むわ。けれど…」
「けれど?」
ユメイ「桂ちゃん、現実逃避は良くないんじゃないかしら」
「うっ。な…何の事かな?」
「ランダム召喚なのにそうそう毎回メガフレアは出ませんよ、桂おねーさん。幻獣って20種類以上いるんですけど、そこのところ分かってます?いや、絶望したくないから考えないようにしていたという方が適切でしょーか」
烏月「ラムウやマディンなどでは通常攻撃に毛が生えた程度のダメージしか出ないし、ヴァリガルマンダなどだと逆に回復される。そもそも攻撃しない幻獣もかなり多いし」
サクヤ「ジハードなんかが出た日にはこっちが殺されちまうよ。ダメージ8500以上くらうってのは嫌がらせかい?」
ノゾミ「三闘神との戦闘中でもジハードが出るの?なんだか矛盾しているのではないかしら」
ミカゲ「姉さま、そういう事は深く考えたら負けです。きっと分霊なんですよ」
陽子「ちょっと待った。そもそも魔石のかけらっていくつ使えるわけ?99個取って投げまくれる?」
「普通ならコロシアムでフェニックスの尾を賭ければいくらでも取れますけど。低歩数では魔導工場のプリンから盗むか、がれきの塔のムーバが落とすしかありませんわね」
ケイ「しかも、プリンはポーションを持っている事の方が多いし、ムーバは落とす確率が低い。5個集めるだけでも奇跡に近いと思うよ」
鈴鹿「せめてインフェルノ手前のセーブポイントを使えるならまだ何とかなったのでしょうけどね」
 
「ふえぇ〜ん、みんながイジメるよぉ〜〜ユメイさ〜〜ん」
ユメイ「あらあら、泣かないで桂ちゃん」(なでなでなでなで)
「うぅっ、これじゃあちょっとムリなんじゃないかな、ユメイさん」
ユメイ「予想通りだけど、みんなの言っている事もなまじ正論なだけに反論のしようがないわね。やはり現状では打つ手なしという結論になるのかしら。なにかいいアイディアを持っている方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね」


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