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 第7章 レクイエムは静かに奏でられる


7.1. 封印解除!
7.2. 実際に起こる『真実』に到達する事は決してない!
7.3. 素晴らしい悪夢だ〜!
7.4. ボクの事、忘れてください…


7.1. 封印解除!

皆さんはFF6をプレイしている時に「敵の行動が遅れた」という経験はありませんか? ボス敵との戦闘でプレイヤー側が4人がかりで総攻撃をしていたら敵がほとんど動かないうちに倒してしまったというのはよく聞く話です。その理由は単純明快。敵の行動に「何もしない」というのが含まれているからです。おわり。

…これで済んでいれば話は早かったのですが、ほんのちょっとだけ例外があります。

発狂後のケフカは「カオス」の後は1ターン後に必ずミッシングを使ってきます。「必ず」です。これは「カオス」の演出中に誰かを防御させておくと時間ゲージが再び溜まる頃にミッシングが来る事で確認できます。

ミッシングが来るタイミングが正確に判明するまで、私はかなり長い間誤った認識をしていました。「1〜3ターン後にミッシング」だと思っていたのです。なぜかって? それはもちろん、実際にミッシングが遅れたことがかなりの回数あったからです。

必ず1ターン後に来るはずのミッシングが遅れることがあるのはなぜか? 私はあまり深くは調べようとはしなかったのですが、kimuさんとのメールのやり取りで「クイックを使うと敵が何もしてこない事が多い」のを知り、また風雅さんのFF6攻略で「なーんかジャンプとクイックを併用すると変なことになってるような気がする。 エドガー全然降りてこないし」との解説を読んで確信しました。原因がクイックである事を。

そして数日後。クイックに秘められた第3の能力を封印解除する事に成功しました。この章ではその秘密を詳しく紹介します。


7.2. 実際に起こる『真実』に到達する事は決してない!

注意:ここで紹介するレクイエムはFF5のレクイエム(吟遊詩人の歌の一つ)とは無関係です。

第2章で既に説明しましたが、これまでに判明しているクイックの能力は2つです。

  1. 使用者以外の全てを停止させ、使用者は2回行動する。
  2. 時間の停止が終了する直前の攻撃を除き、カウンターを完全に防ぐ。

今回発覚した第3の能力・レクイエムとは、敵にもプレイヤー側と同様の時間ゲージが存在すると仮定して、

  1. クイックの演出中に敵の時間ゲージが溜まった場合、その敵の行動を遅らせる。また、その後数十秒間動けなくする。

というものです。動きを止めているのではなく行動を遅らせているだけなのでカウンターはされますが、もともとカウンターは前述の能力により完全に防げるので問題とはなりません。

あと、なぜかジャンプしている味方に対しても有効です。この場合はレクイエム発動直後にジャンプする時の効果音が鳴ります(←かなり笑える)。また「数十秒間動けなくする」効果はなく、効果音が鳴ってから通常の滞空時間が経過すると落ちてきます。

この説明だけでは非常に分かりにくいと思うので、具体例を挙げて説明しましょう。

  1. ゲームスピード6・メッセージスピード1・ウェイトモードにする。
  2. セリスにスリースターズ+Vコーディーを装備させ、サウスフィガロ地下に潜る。
  3. コマンダーを含む敵パーティーと遭遇する。
  4. 他の敵を倒し、残ったコマンダーにバーサクをかける。

こういう操作をするとバーサクしたコマンダーだけが残ります。で、このまま何もしないで放っておくと約13秒に1回の割合で攻撃してきます。バーサクしているので、「何もしない」ということは絶対にありません。

  1. コマンダーの攻撃を回避する。
  2. 約10秒待ってクイック。
  3. 何でもいいから2回行動する。すると…
  4. その後約40秒間全く動かなくなる。

バーサクしているにも関わらずしばらく何もしてきません。謎ですね。
当然の事ですが、敵がもたついている間にセリスの時間ゲージは再び溜まります。そして、恐ろしい事に敵が動き出すところに同様にクイックを重ねておくと再びレクイエムが効いてしまうのです。という事は…。

もう分かりましたね。敵の動きを完全に封じられるという事です。
クイックをタイミング良く使うだけで敵がまったく動かなくなるんですよ!
こんな事があっていいんでしょうか?


7.3. 素晴らしい悪夢だ〜!

さて、以上の点を踏まえてがれきの塔のボスを攻略してみましょう。基本的な流れは以下の通りになります。

  1. まず敵の攻撃を回避する。
  2. 3〜5秒ほど待ってクイック。レクイエムが発動する。ヘイストも忘れずに。
  3. 以降はタイミングを計りつつクイック連発。

敵の行動は基本的に全て封じられますが、戦闘開始直後の一撃だけは防がなくてはなりません。しかし、そんなものはちょっと工夫すればどうにでもなります。あとはうまくレクイエムでハメるだけです。

敵がレクイエムから復帰するまでの時間はどうやら素早さに依存しているようなので、敵の素早さに応じてクイックを使うタイミングを少しずつ変えます。主なデータは以下の通りです。ただのデジタル時計で計っただけなので誤差は少なからず含まれます。

表20 レクイエム一覧表(時間の単位は全て秒)
モンスター名 素早さ 行動間隔 開幕 レクイエム クイック遅延 備考
インフェルノ 45 13 32 3回ごとにレクイエム
アルテマバスター 63 24 2回ごとにレクイエム・以下同様
イエロードラゴン 75 21 雷属性攻撃のみ
スカルドラゴン 57 27  
魔神 61 24 前半は氷属性攻撃のみ
女神 50 4(特殊) 22 サイドアタック
ガーディアン 80 18 少しでも遅れると間に合わない
鬼神 53 麻痺が有効
素早さ モンスター図鑑に記載されている各モンスターの素早さです。
行動間隔 前の行動が終わってから次の行動を始めるまでにかかる時間です。
開幕 戦闘開始直後の攻撃を回避してからクイックを使うまでに待つ時間です。
レクイエム レクイエムが発動してから次に敵が行動するまでの時間です。
クイック遅延 プレイヤーキャラの時間ゲージが溜まってからクイックを使うまでに待つ時間です。

ソウルオブサマサを装備しない場合、素早さ30強+ヘイストのプレイヤーキャラの時間ゲージが溜まるまでが約4.5秒、クイックを決定してから実際に唱え始めるまでが約2秒、クイックの演出が約4秒です。これと上記のレクイエムの有効時間を照らし合わせて、時間ゲージが溜まってからクイックを使い始めるまでの時間を決めています。

各々のモンスターと戦う時の注意点を書いておきます。


7.4. ボクの事、忘れてください…

突然ですが、私は自分のFF6レベル6×3人攻略にこのレクイエムを組み込むつもりはありません。わざわざあとがきの後に第7章を設けたのはそのためです。

その理由ですが、せっかく書いた原稿を書きなおすのが面倒くさい実際にレクイエムを使ってみれば分かる事ですが、はっきり言ってこの技、あまりにも卑怯すぎます禁断の最終奥義に掲載した他の技とザ・ワールドもレクイエムに負けず劣らず卑怯ですが、レクイエムの極悪な点はクイックさえあればいつでも使える上に敵が単体ならば死角が全くない事です。なにせ敵が動かないんですから。敵が複数の時は通用しませんが、それでも敵をどれか一つ止めておくだけでかなり有利になります。コマンド入力が大変ですが不可能ではありません。実際、ラストバトルROUND3でねむりを全く動かさずに倒す事に成功しています。

ひとまず、レクイエムに関する説明はこれで終わります。結構面白いので皆さんも試してみてください。


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